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毛の話から始まって


 東京医科歯科大学と東京大学などのグループの発表によると、「脂肪の多い食べ物で、薄毛・脱毛が進む」ということです。

 脂肪の多い餌を食べ続けたマウスは、毛包幹細胞(毛を作り出すところ)の中に脂肪がたまり、細胞が分裂する時に表皮や脂腺(脂を分泌する)になってしまうので毛包が小さくなる。すると毛が細くなったり、生えなくなるなどの症状が現れたそうです。しかも(たった)3ヶ月以上の高脂肪食でこのような現象がおこることがわかったということです。

   以前、バターをたくさん食べさせたマウスは脱毛が進むという研究もありました。マウスはヒトに比べて30倍老化が早いと言われていますから、ヒトの約7年でしょうか。

 たかが「毛」の話と思われたかもしれませんが、脂肪は全身の細胞のすべてに溜まって、そこで何か悪さをしている(科学的な表現でなくてスミマセン)。毛包幹細胞の中では酸化ストレス、脂肪滴、炎症性シグナルが段階的に発生していたそうです。

 脂肪を食べ過ぎるだけで、この変化はすべての細胞で起こっています。血管の壁に油がついて動脈硬化を引き起こすことも問題ですが、血管だけではなく細胞すべてで起こっているということは大問題と思います。

   私は去年あたりから低脂肪食に切り替えました。かなり快適、元気です。いくら体にいいと言っても「油(脂)は、アブラ」。

 いまでも肉や魚は食べますが、以前のように多食はしていません。何と言っても「ごはん(飯)」を大量に食べています。ご飯をたくさん食べるようになって、もちろんお腹は減りますが、妙な飢餓感がなくなりました。

 軽く糖質制限をしていた頃、野菜と肉ばかり食べていた頃は、無性にお腹が減ってナッツやチーズをむさぼり食っていました。(アサマシイと自己嫌悪しながら)今思えば、どちらも高脂肪。

    今やナッツもチーズもケーキもトンカツも、特に欲しいとは思わなくなりました。たまに外食で食べますが、月に1度くらいかな。もちろん美味しくいただいています。私が元気になったのは、細胞の中の脂肪が減ってきているからかもしれません。