頭痛に悩む方は、かなり多くいらっしゃいます。診察の途中で、「そういえば、頭痛も」と言われたりします。頭痛は、いつものこと、仕方ない、薬を飲めば何とかなっている、と思われているようです。他の症状のついでのように言われる方がほとんどです。
でも頭が痛いと何もかも、はかどりません。頭痛のひどい時は、吐いてしまい薬も効かないので、ただひたすら横になっているという方もおられます。気圧が低くなる時、生理前に悪化する方も多くいらっしゃいます。天気が下り坂のときはもちろん、ずっと遠く(フィリピンあたり)に台風が発生しても、敏感に察知されるようです。
頭痛に効果のある漢方薬がいくつかありますが、その一つに「呉茱萸湯(ごしゅゆとう)」というものがあります。これは、味がなかなかなものですが、10分くらいで効いてくる人が多いようです。私もスタッフも、ときどきお世話になっています。かなり美味しくないのですが、この薬が効く人はあまり気にならないようです。
生理痛や生理の出血の多い人(月経困難症)で頭痛のひどい場合は、月経困難症に対しての漢方治療を続けながら、頭痛の時に呉茱萸湯を飲んでもらっています。だんだん頭痛の回数が減ったり、程度が軽くなります。劇的に軽くなる方もいらっしゃるので、こちらもうれしくなります。