インフルエンザワクチンを打つか打たないか?注射は痛いし、しばらく腫れるしという方も多くいらっしゃいます。特に子どもさんは2回打つので、抵抗も大きいです。当たり前ですね。
今年の話題は、鼻からワクチン接種する「フルミスト」でしょうか。両方の鼻の穴に、ごく少量ワクチンをスプレーします。針はありません。(見た目は注射器ですが)
インフルエンザウイルスの感染経路が鼻やのどからですから、その粘膜に免疫がつくのは合理的です。1回のスプレーで、効果が1年間持続するというのも魅力的です。注射によるワクチン接種の効果は3ヶ月程度と言われていますから、シーズン直前に打つことをおすすめしていますが、フルミストは接種時期を選ばなくても良さそうです。
でも、良いことばかりではありません。まず、年齢制限があります。2歳から18歳までです。ゼラチンや卵白のアレルギーの方、ステロイド、免疫抑制剤を使っている方、喘息の方は接種できません。
それから、生ワクチンですから、副反応(風邪症状)が出る率が不活化ワクチン(従来のもの)よりも多いようです。とくに、インフルエンザを発症した人が治験で1.8%あったそうです。症状の重さは不明ですが、検査は陽性だったそうです。つまり、軽い反応で免疫をつけようというのが生ワクチンですが、不幸なことに発症してしまったということです。
これをどう見るか?いっそのこと、ワクチンは止めて、自然にまかせる。そして、かかったら治療するというのも、一つです。
それでも受験などを控えている場合、早めにフルミストを接種しておけば、もし副反応が出ても影響が少ないであろうこと。前もって接種しておけば、受験シーズンにインフルエンザを避けられることが期待できます。
当院ではフルミストをご用意しています。お問い合わせください。