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眠られない!


 こんな時に寝てはイケナイというときに限って、ウトウトしてしまう。それなのに、夜は目がさえて寝られない。もう寝ておかないと明日がツライ。夜中に独りで起きているのは、気持ちが落ちる。

 不眠にお悩みのかたが時々来院されます。漢方薬(抑肝散など)で、すんなり寝られるようになる方もいらっしゃれば、難航する時も。

 

 夜、習慣的にアルコールを飲む人の中には、アルコールを飲まないと寝られないと言われるかたも。でも、そのアルコールが睡眠の質を悪くしていることが多いようです。ぜひ、減酒を。できれば、ご飯を食べてそのまま寝ていただきたい。

 

 それから夜にコーヒー飲む習慣のかたで、夜中に何度も起きるようなら、やはりコーヒーを減らすか、ノンカフェインのものに。できれば、午後からはカフェインを摂らないようにすると、眠りが深くなると思います。夜中のトイレの回数が減ったかたも。

 

 意外なところでは、ダイエットに熱心で夕食を減らしているかた、糖質制限をしているかた。あまりにも炭水化物を減らして血糖値を下げていると、おちおち寝ているとブドウ糖不足で脳が困ってしまい、何か食べようと起きてしまいます。そんなときは、抵抗を止めて、ハチミツでもいかがでしょうか。ハチミツを舐めて、お湯を飲めば、お腹も温まります。ただ歯磨き問題が残ります。次からは、きちんと夕食に米飯を。

 

 もちろん、スマホはどこか遠くへ置いてください。

 

 鼻が悪いときも、眠りが浅くなります。漢方薬(荊芥連翹湯など)やグルタチオンの点滴で改善している方がいらっしゃいます。

 

 散歩や運動も大事ですが、中には作業をたくさんすると、かえって寝られないというかたも。

 

 これまでのベンゾジアゼピン系睡眠薬に代わって、新しい作用の睡眠補助薬が出てきています。これですんなり眠れるようになる人や、そのうちに飲み忘れて寝られるようになる人も。でも、翌朝に残ってしまって飲めない人も。

 

 寝られないのは、なかなか難しいものです。